《春時雨》歌词

歌手:己龍

未だに暁を覚えずに微睡みの中
ぽつりぽつりがしとしとへ移ろう虚ろ
褪せ行く時の中ただ立ち止まり蹲る
眼裏の冷たい闇は優しい嘘
生きず死なず彷徨うでもなく
漂う稀薄此処に在らず何処其処彼処
生きるままに死殻となるか
其の滓を焼べ死しても生き嘘を喰らうか
己が心の内撫で回すのは
救いを着飾りて巣食う己が餓鬼
群がり祀り上げ貪り尽くされるだけ
此れは「夢」か「現」か…
御覧遊ばせ
死出の旅へ其の背を押すのは
共に散り行く薄紅色数多の命
志せば纏わり付くのは落葉の蜜
私語を掻き消したざわめき
音も無く散る命飾る音
声無き雨の唄弔いの餞として
喰らい飲み込む優しい嘘
今宵もまた朧に隠れて毟り取られる
其の腕を払えぬ脆弱
生きぬままに死に様を選ぶ晒すは不様
目擦れど暁は遠く
痛みに咽び泣いて喘ぎ置き去りにされ
過ぎ去りし遥か彼方
紛い物の優しさが瞼を落とす
冷たい眠りへ誘う
春時雨

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